プロテオーム診断!
最近、大学や企業のみなさまからいただいているご依頼の難度が急速に上がっています。もともと難しい分析に問題意識をもって受託分析事業を始めたので、この傾向は当社にとってたいへん喜ばしいことです。以前にやった試行錯誤を今回のご依頼のこの部分に活かし、の繰り返しは分析チームの経験として確実に積み重なっています。
その一方で、プロテオミクスに詳しくない方々からも頻繁にお問い合わせをいただいています。なかには、「この試料にはタンパク質が含まれているようなのだが、その種類はもとより量もまったく見当がつかない」といったご相談もあります。当社で類似の分析実績がないことが多く、そうなるとご相談者の方でもご依頼を躊躇されてしまいがちです。ある意味で最も難度が高いこれらの案件にも当社はお断りしたことがほとんどありません。試料中に含まれる総タンパク質濃度を測ることから始めます。
当社研究員の発案で、この作業をもっと系統的に実施することにしました。つまり、プロテオームの分析に進む前に、試料タンパク質の抽出・濃縮(これがミソ!)、総タンパク質定量およびSDS-PAGEを1セットにして廉価でお受けします。最後のSDS-PAGEでタンパク質バンドを検出することができれば有望です。その後の分析手順について具体的に提案することができます。
更新日: 2016年10月5日