会社概要
企業理念
株式会社メディカル・プロテオスコープは、プロテオーム解析技術を駆使し、患者様一人一人への最適な治療(個別化医療)に有効なバイオマーカーの創出と創薬・診断薬の開発を目指して事業を展開してまいります。また、整備した分析手法を研究機関向けの受託分析事業にも活かし、我が国の医学・生物学研究の底上げを目指します。 |
メッセージ
MPSは、プロテオーム解析を中心とした最先端の科学技 術の成果が豊かな社会の創造に役立つことを願い、設立されました。バイオマーカー開発を目指して血液プロテオーム解析を中心とした受託分析事業から出発し、現在はホルマリン固定パラフィン包埋組織試料を用いた解析においても実績をあげつつあります。
医薬品開発に伴うバイオマーカーの開発・応用は、米国の食品医薬品局(FDA)が2004年に発表した医療製品開発白書「Innovation or Stagnation」以降さらに重視されるようになり、2006年には国家的プロジェクト(The Critical path initiative)の取組みが始まり、バイオマーカー開発も具体的テーマとして挙げられました。EUの医薬品規制・承認機関(EMEA)もFDAとの共同開発体制を構築し、欧米では今後新薬の開発や審査・承認においてバイオマーカーが重視され、必須化される方向にあります。
このような世界情勢の中で、MPSはこれまでの委託試験・共同研究により培われた、
・ 臨床研究管理技術
(臨床試料の取り扱い、試験の品質や信頼性を確保するためのシステム)
・ 試料前処理・測定技術
(血液やその他の体液、細胞、組織の前処理、LC-MS/MS測定)
・ バイオイオンフォマティクス技術や独自の定量解析技術
(i-OPAL、i-RUBY)
これらを組み合わせた臨床プロテオミクスの統合プラットホームを提供し、弊社の受託研究サービスをご活用いただくことで、創薬バイオマーカーの開発・応用を実現し、創薬ターゲットの特定、創薬研究の効率化、臨床開発のスピードアップ、効果的な市販後調査、個別化医療に貢献します。 |
当社の事業形態
現在の当社は次の2点を基幹事業としています(下図)。
①プロテオミクスの技術開発と共同研究: 自社研究だけでなく、アカデミアや企業との共同研究を通じて最新の技術を取り入れ、とくに臨床研究に適した実用的なプロテオミクス技術を開発しています。
②プロテオミクスの受託分析: 2013年より一貫してプロテオミクスの受託分析に取り組んでいます。依頼毎の課題に柔軟に対応しながら、依頼者の要望に最大限お応えしています。

図.当社事業を構成する両輪
これらの事業は相互に密接に関連しています。自社内のノウハウに加えて、共同開発を経て実用化した技術は、共同研究先の許可を得た上で受託案件に適用しています。逆に、受託分析の各依頼者からのご要望が集中している課題には、開発の優先順位を上げて分析系の最適化を早めます。このように、シーズとニーズとが一体化した事業によって、当社はプロテオミクスの分野を牽引する企業として高い評価を得ています。 |
沿革

| 2002年11月 |
東京都新宿区にて設立
東京医科大学に臨床プロテオーム研究寄付講座を開設 |
| 2004年1月 |
第3回日本バイオベンチャー大賞において文部科学大臣賞を受賞 |
| 2004年4月 |
LC-MS/MSデータ整列化アルゴリズムを開発 特許取得 |
| 2008年1月 |
非小細胞腺癌の術後化学療法における予後予測マーカータンパク質を同定 特許取得
(大鵬薬品工業株式会社との共同研究) |
| 2008年4月 |
文部科学省イノベーション整備事業に参画 |
| 2011年7月 |
抗がん剤ゲフィチニブによる間質性肺炎の予測因子を同定
(アストラゼネカ株式会社との共同研究) |
| 2011年11月 |
横浜バイオ産業センター内に移転 |
| 2013年3月 |
抗がん剤エルロチニブによる副作用の予測因子を患者血漿から同定
(中外製薬株式会社との共同研究) |
| 2013年7月 |
プロテオーム受託分析事業を開始 |
| 2013年9月 |
国際ヒトプロテオーム会議・日本プロテオーム学会合同大会にて研究開発功績賞を受賞 |
| 2013年12月 |
横浜市立大学先端医科学センター内に移転 |
| 2021年4月 |
横浜金沢ハイテクセンター・テクノコア内に移転 |
おもな共同研究先 (敬称略)
大学・研究機関
東京医科大学, 横浜市立大学, 国立がん研究センター, 慶應義塾大学, 東京慈恵会医科大学,東京大学, 名古屋市立大学, 名古屋大学, 他
民間企業
アストラゼネカ株式会社, 大鵬薬品工業株式会社, 中外製薬株式会社, 東レ株式会社, 他
会社案内
| 会社名 |
株式会社メディカル・プロテオスコープ
Medical ProteoScope Co., Ltd. |
| 所在地 |
〒236-0004 横浜市金沢区福浦1-1-1 横浜金沢ハイテクセンター・テクノコア 1階 B号室 |
| 連絡先 |
TEL:045-374-3361 FAX:045-374-3364 |
| 代表取締役 |
大滝 義博 (2014年1月より就任) |
| 取締役 |
川上 隆雄、青井 正三(2023年6月現在) |
| 監査役 |
藤波 光雄 |
| 資本金 |
5,000万円 |
| 役職員数 |
8名(2024年4月現在) |
| 事業内容 |
プロテオミクスによるバイオマーカー開発および受託分析事業 |

横浜シーサイドライン「産業振興センター」駅から徒歩1分*
*改札口から2番出口の階段を下り、そのまま直進してください。